第一希望の企業から内定をもらえました。スタートダッシュをするため入社までに同期のライバルに負けないよう準備したいのですが、何かおすすめはありますか?
無事内定をもらえ、晴れやかな気持ちで新年を迎えることができるのはとても素晴らしいことです。しかし、企業への就職はゴールではなく、スタート。終身雇用に暗雲が立ち込めているとはいえ今まで生きた来たよりも長い時間を過ごす可能性も大いにある会社に入るわけですから、入社前に万端の準備をしておきたいですね。今回は内定者が入社までにやっておくべきことを3つ紹介します。是非最後までお読みください。
学生のうちにやっておきたかったことがあるのであれば、この機会にまずやってしまうのも良いと思います。
内定者が入社までにやっておくべきこと3選
入社数か月の印象がこれからの会社人生に与える影響は小さくないです。気を引き締めていきましょう。
朝型生活へのシフト
有名なNASAでのエピソードを紹介します。
ある日、NASAのオフィスは、数日前から続いた嵐の後始末に追われていました。ジョンソン大統領が廊下を歩いていると、モップを手に忙しく働く清掃員を見つけました。
「君は私が出会った中で最高の清掃員だ」
すると、清掃員は言いました。
「大統領、私はこのオフィスを掃除することで人類が月に行くことに貢献しているのです」
あなたの業務は最終的に何につながっていますか?
入社式の日に寝坊することはさすがにないでしょうが、毎日夜遅くまで起きている週間が残っていると睡眠時間が短くなり、仕事のパフォーマンスが下がってしまいます。あなたのパフォーマンスが下がってあなた自身の評価が下がるのは仕方のないことですが、最終的にはあなたの会社が提供する顧客へのサービスの質が下がることになるのです。あなたの目にはエクセルの表を作成するただの「作業」に映るかもしれませんが、すべては顧客へのサービスへと繋がっています。
なにも毎朝5:00に起きて朝活をする訳ではないですが、適切な睡眠時間を確保した上で朝食を摂り、余裕を持って出社するだけで業務パフォーマンスが向上するのであれば、やらない理由はありません。
私は最近週に3日ほど5:00起床でブログ作成などを始めました。静かな中でコーヒーを飲みながら行うと驚くほど作業効率が良いです。Twitterで仲間を見つけてお互い刺激しあい、これからも成長していきたいと思っています。
読書
社会人は学生と違い「お金をいただいて誰かの役に立つことをする」という大きな違いがあります。「消費する側」の人間から「生み出す側」の人間へシフトするのです。これから長くつづく社会人生活を十分味わい楽しむためにも、学生時代はあまり読む機会のなかったであろうビジネスに関する名著などを読むことをお勧めします。テクニック的なものは会社に入って走りながら学び、壁に当たった際に参考として読むのが良いと考えますので、ここでは物事やビジネスの「本質」に触れることのできる本を紹介します。
■7つの習慣 スティーブン・R・コビー
「主体的であること」「ゴールを設定すること」「優先順位を考えること」「Win-Winを目指すこと」「自分の刃を研ぐこと」の重要性について書かれています。文字にすると当たり前に見えますが、読むことで深く共感できると思います。まんが版もありますので、さらっと読みたい方はまんが版でも良いかもしれません。
完訳7つの習慣特装版 人格主義の回復 [ スティーヴン・R.コヴィー ]
■ビジョナリーカンパニー ジェームズ・C・コリンズ
「時を告げる(論評する)より、時計(会社)を作る」ことが大切であること、そしてビジョナリーカンパニー(先見的な企業)が大切にすべき「徹底的に基本理念を維持する」「何度も試行をして進歩を促す」について書かれています。試行については「デザイン思考」に近い考えかたで、現在でもまったく色あせることなく通用する内容となっています。
「ビジョナリー・カンパニー2」もおすすめです。「誰をバスに乗せるのか、正しい人を乗せれば正しい目的地に到着する(まず人を選ぶことが大切、その次に目標を定めるのがよい)」というフレーズが印象的です。
ビジョナリー・カンパニー 時代を超える生存の原則 [ ジェームズ・C.コリンズ ]
ビジョナリー・カンパニー(2) 飛躍の法則 [ ジェームズ・C.コリンズ ]
■エッセンシャル思考 グレッグ・マキューン
上記2冊が古くからの名著であるのに対し、本書は比較的新しい本ですが、著者自身が最近読んで感銘を受けたので紹介します。「より少なく、しかしより良く」「自分で優先順位を決める」「目標は具体的でシンプル、かつ測定可能なものにする」など、情報が溢れている現代で「本当に重要なものにフォーカスし、達成する」大切さを考えさせてくれます。
エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする [ グレッグ・マキューン ]
PCスキルの向上
卒業論文や卒業研究でワードやエクセルを使っている方は多いと思いますが、入社までに例えばショートカットキーを極める、だとかエクセルの関数/マクロをマスターしておくと、入社後必ず役に立ちます。40代50代の課長部長には使いこなせない人も多いので、上司に重宝されるチャンスかもしれません。(上記『エッセンシャル思考』に書いているのですが、”能力が高い人のジレンマ=色々お願いされて断れなくなる”には注意してください。
内定者が入社までにやっておくべきこと3選【まとめ】
いかがだったでしょうか。春までまだ時間はたっぷりあります。将来のライバルに差をつけるチャンスです。他の記事にも入社前の参考になるものが多くありますので、チェックしてみてください。【おすすめ記事:【マインド × 行動】出世する人はここが違う】
「仕事はしんどくてツラいもの」ではありません。社会人になっても「楽しむ気持ち」を持っていたいですね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。参考になったと感じられた方は、SNSなどで共有いただけると有り難いです。
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